親密になることへの恐れ

  • 2020.07.03 Friday
  • 18:52

人と人が出会い、親密になり、信頼や愛情が生まれていく

これが通常の対人関係の形成過程ですが

せっかく関係ができてきたのに、自らその関係を台無しにしてしまう人たちがいます

相手と親密になることに、通常は喜びがあるはずですが

喜びではなく不安や恐れを感じる人たちがいます

 

 

仝捨てられ不安

大切な人から愛情が得られない、捨てられるという不安から、なりふり構わずしがみついたり、

反対に自ら関係を壊したり、あらゆる行動化で訴えたりします

恋人のことが大好きなのに、いつも自分から別れを選んでしまう…というパターンの背景に

この見捨てられ不安が存在しているかも知れません

 

迫害不安

自分の中にある悲しみとか劣等感とか憎しみとか、

そうした「悪いもの」を自分の中に抱えておけず外側に排出し、相手に投影します

そして相手が自分に攻撃してくるのだと体験し、自分が壊滅していくという不安に苦しみます

人の言動をものすごく被害的に受け取り、過剰に怒ったり怯えたりする人たちは

「悪いもの」を自分の中にとどめておく力が脆弱であるため、相手のせいにするのです

 

A∨

「悪いもの」への攻撃性である迫害不安に対し「良いもの」こそ壊したくなるという心性を、

クラインは羨望と呼びました

自分にとって良いもの、好きな人、素晴らしいことこそ壊したくなるという乳児の世界は

死の本能の究極的な表れです

美しいものを汚したくなるとか、相手のことが好きだからこそ憎いとか、

最悪の場合、殺してしまうなんて事件も時々起こりますが

この羨望が働いているのかも知れません

 

 

´↓が優勢の人たちは、カウンセリングにおいても治療者との関係を維持するのが難しく

残念ながら中断となることも少なくありません

ただ、これらの心性は病気の人に限った話ではなくて、誰しもが心の中に持っている不安や本能です

どんなに健康な人でも疑心暗鬼になったり、好きな人がものすごく憎くなったりすることはあります

肝心なことは、そうした弱さや破壊性をちゃんと自分のものとして見つめる営みを通して

乗り越える力をつけていくことです

それはやはり一人で部屋にこもってできることではありません

カウンセリングは治療者と親密になることが目的ではなくて

その関係性を通して生じてくる期待や不満や恐怖に目を向け

それは自分にとって一体どんな意味を持つのかということを考えることです

対人関係でいつも同じようなパターンにはまり込んでしまうとか

不安や不満を払拭できずにいると感じるなら

人生のどこかのタイミングで自分という現実に目を向ける意義はあると思います

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