見守ることの難しさ

  • 2020.01.16 Thursday
  • 18:55

河合隼雄『いじめと不登校』を読みました

 

 

「良い親」や「良い教師」ほど

子どもに対してあれこれとやってあげてしまいます

物を買ってあげたり習い事をさせたり

子ども同士が喧嘩をしていれば即座に介入してやめさせたり

まるでそれが正解であるかのように進路を決めたり

子どもが自ら考えて成長しようとしているのに

その機会を奪ってしまっています

熱心な「良い親」や「良い教師」ほど

「やってあげる」ことが正しいことだと信じて疑わず、たちが悪いのです

けれど、子どもが自分の力でたくましく生きていけるようになるには

大人たちが見守ってあげなければなりません

見守るというのは無関心でいる、放っておくという意味ではなく

ものすごく考えながら「何もしないであげる」こと

これには相当な努力が要るし、とても難しいことです

昔は物がなくてお金もなくて子どもがたくさんいたから

大人が「何もしないでいる」ことが自然にできたけれど

今はお金があって子どもが少ないから、子どもに構いすぎている

難しい時代だと河合隼雄は言っています

でも、貧しいより豊かな方が良いのは確かだし

これだけいろんなことができるようになった時代の面白さを

そこに不随する苦労とともに引き受け、考えていくべきだと示唆しています

制度などの教育システムの問題ではなく、日本人のあり方の問題である

国家が経済成長を目指していた時代から現代はどれだけ変わったのか

その移り変わりに教育はどう対応していくべきか

大人たちが変わる努力をしなければと思いました

 

教育に携わる方だけでなく

自分の受けてきた教育のあり方を振り返り

未来につなげていくヒントにもなるため

どんな立場の方にもお薦めの一冊です

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